猪名寺地区の歴史

〇 「ありま山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ 人を 忘れやはする」と 
   百人一首にも詠まれているように、猪名川下流域一帯は相当に古い歴史を有しています。
 その足跡の一つが七世紀頃に創建されたという猪名寺廃寺です。
私が小学生の頃、奈良の文化財研究者や大学生がその発掘作業をし、法
隆寺形式の伽藍が発見されたとのことでした。
現在は佐璞(さぼくが)丘(おか)自然林の一角に大きな礎石が残されており、往時の面影を
今に伝えています。
また、佐璞丘公園内には猪名野神社(伊丹市)の御旅所(元宮)があ
り、毎年秋には猪名野神社から猪名寺まで京都の時代祭のような行列の
御渡りが行われていましたが、昭和の中頃を最後に時代行列の雄姿は見ら
れなくなり、今は心の中にだけ懐かしく残っています。
                   文責. 園田まちづくり委員会
                           長澤 磊三

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