2019.09.14 08:35猪名川・藻川の遊歩道〇 昭和58年7月、猪名川・藻川の堤防を一周する自転車・歩行者専用道路 が新設され、川の上流からアスファルト舗装され始めました。 東園田町の母親たちが、堤防の自然を子供たちに残すために署名を集めました。 3日間で5,000筆に近い署名を集め、尼崎市と尼崎市議会に陳情し、 土の道で整備するよう求めました。 尼崎市は、アスファルトなら20年近く補修の必要はないが、土道では 3ケ月程度で手直しが必要になる。 しかし、アスファルト舗装は過熱と乾燥で、自然環境をこわすと、住民 の要望を受け入れ、尼崎市議会も採択した。 全国で初めての「アスファルト・ストップ」ということで、他県や他市 の行政マンが視察に来た。 ...
2019.09.12 05:47猪名川改修工事 猪名川最下流域〇 歴史上多くの水害をもたらしてきた猪名川は、明治期から県による堤防改修工事などが実施されたものの、1928年(昭和3年)に完成した武庫川改修に比して根本的な対策が遅れていた。 このため1938年7月の阪神大風水害の直後には尼崎市・伊丹町・園田村・神津村により尼崎市川辺郡水害対策期成同盟会(のち猪名川改修期成同盟会)が結成されるなど、1930年代後半には地元から大阪府・兵庫県および国に対する要望が相次いだ。 この結果、内務省が改修実施を決定し、上流多田村虫生[むしう](現川西市)へのダム建設および猪名川を締め切って藻川を拡幅し幹川とする河道改修工事が1940年に開始されたが、戦時中の資金・資材・労働不足のため工事はほとんど進まなかった。 戦後...
2019.09.12 05:45堤防に吹くそよ風は極楽のあまり風〇 阪急神戸線:園田駅は1級河川の猪名川・藻川に囲まれた中之島にありま す。駅を取り巻く堤防「猪名川の右岸、藻川の左岸」は全長約10.4キロメートル あり、その大半が遊歩道という稀少なゾーンです。 (猪名川右岸、約1.0キロメートルは車道です。堤防に掛かる阪急電鉄の線路・4車線 道路は横断禁止です。安全のため側道や河川敷を迂回して歩きましょう!) 殊に藻川の下流域、田能遺跡で有名な尼崎市田能から戸ノ内までの約 2.5キロメートルは足首・膝に優しい土の道、昔の水たまり道を懐かしく回想し つつ歩くことが出来るエリアです。 猪名川・藻川を北上すれば北に池田・箕面連山。北西は宝塚連山、西に 六甲連山と、まるで外輪山の様に一望することが出来ます。 ...
2019.09.09 07:50猪名川自然林 阪急園田駅北エリア〇 昭和42年(1967年)東園田地区の水害をなくすため、猪名川の蛇行部分を治水対策として削り、残った河川敷は住宅地にすると決まり、工事が始まりました。 岡野錦也大阪大学医学部教授が、公有地を集め公園にするよう陳情しました。 昭和46年地域住民が「猪名川自然と文化を守る会」を結成し、全面保 存を陳情しました。 昭和47年「2割を残し、残りは住宅地とする」と否決されました。 昭和47年7月、小学5年6年生を中心に「猪名川の子供会」が結成さ れ、自然観察・学習会:発表会、子供会組曲発表、タコ作り・タコあげ大 会、落ち葉集めとヤキイモ大会等の行事と、子供会ニュースの毎月発行 と、子供達の自発的活動を大人が支える活動をしました。 昭和58年、...
2018.11.27 23:42猪名川・藻川にいだかれて〇 猪名川は摂丹の境界、大野山を源とし、多くの川を合流しながら伊丹市口酒井付近で 藻川を分流し、戸ノ内地先で再び藻川を合わせ神崎川に合流する。流域は大阪・京都 ・兵庫の二府一県にまたがり、流路延長は四三.二㎞である。 猪名川は昔から両岸が狭く、自然的に支流藻川が形づくられ、藻川は本流猪名川の 補助的役割りを果たしてきたが、一九六四年(S39)両河川は第一級河川となり、そ の両堤は整備され流域住民の憩いの場となっている。 かつて両河川は、農民にとって命よりも大切な水源であり、多くの井堰(いせき)の樋門が設けられていたが、旱魃(かんばつ)期には幾度となく水論が起こり、流血の惨事を引き起こした。 また、この水運を利用して上流から材木を筏に組んで流したり...